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2012年4月 1日 (日)

タイ・メンバーの帰国

昨年10月、タイで大規模な洪水が発生した。自動車工場のクルマが水没している様子を伝えるニュースを覚えているだろう。タイに進出した日本企業の400社以上で、操業停止などの被害が及んだという。
 私の会社もタイに組み立て工場があって、洪水によって水没してしまった。それからが大変だった。代替生産を国内に求め、協力していただくことになった会社・工場で生産を立ち上げた。急遽、装置を集め、作業者を集めてもらい、生産を再開した。さらに11月末には、タイから熟練の作業者、技術者を呼び寄せ、各拠点で遅れを取り戻すべく、生産にあたってもらった。合計100名以上のメンバーが各拠点に赴任することになった。11月に、「インターナショナル」という記事を書いたが、国内の協力工場で、タイ人、日系ブラジル人、日本人が協力して生産を進めたのだ。私もその立ち上げ時には、ここで夜勤も経験した。
 タイのメンバーは大変だったと思う。まず、寒さは堪えただろう。おそらく彼らの多くは、初めて冬の日本を訪れた。雪を経験したのも初めてだろう。また、言葉の壁もあった。タイ語、日本語、ポルトガル語、スペイン語が飛び交う職場でコミュニケーションを取らなくてはならない。日本への留学経験がある通訳のタイ女性がメンバーにいて、毎朝、出勤のバスの中で日本語の練習をしていた。

 そのタイメンバーの帰国が始まった。代替生産に協力いただいている会社の工場に赴任することになった10名は、その会社で盛大な壮行会で送り出していただいた。日本人のスタッフ、ブラジル系作業者らと、一緒に仕事を進めるというインターナショナルな環境において、言葉の違いを乗り越え、心を通わせ、協力しあって仕事を進めたのだと思う。涙々の壮行会では、タイメンバー各人の名前を入れた「高崎ダルマ」の授与が行われた。受け入れて下さった会社のスタッフの計らいで「ダルマ」を準備していただいたのだ。ダルマの由縁を説明すると、熱心にメモをとる女性もいた。南国生まれの陽気さとともに真面目な一面にも驚いた。壮行会は、タイメンバーがブラジル系作業者に向けてポルトガル語で挨拶をし、お互いに写真を撮り合ったり、別れを惜しむように30分近くも続いた。彼らを見ていて、私も思わず涙がでそうになった。
 タイの工場もほぼ復旧し、徐々に生産が始まっている。タイに帰国する彼らが、今度は生産を本格化させることになる。日本での経験を活かして、頑張ってほしいし、これからもよろしく、と言いたい。
 遠く異国の地で、頑張ってこられたメンバーの皆さん、お疲れさまでした。その頑張りに敬意と感謝を示したいと思う。

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